「秋こそ絹」の王道を行く、自信の一着!
絹を普段着として着る―この快感がたまらない。他人の視線さえ心地良い、秋の贅沢。
ちょっと贅沢な絹を普段着に着てみようか…。
朝夕の風にわずかながら涼しさを感じると、そんな心の余裕さえ生まれてきます。そこで日常生活にワンランク上のゆとりを持っていただける正絹作務衣をご案内いたします。家でも気軽に着ていただくために、汚れにくく撥水効果のあるスコッチガード加工を施し、着心地の良い総裏仕立てにしました。
彩りは秋にふさわしい落ち着いた茶系です。静けさの増した自然の中の散策にも、秋の夜長のくつろぎにもぴったりです。
正絹作務衣 緑皇と羽織
最高級生地ならではの深みある色とコシ。
いよいよ一年の沈黙を破って登場する正絹作務衣の新作です。今までになく糸の打ち込み本数が多く、織りがしっかりしているのでコシが強く、極上の光沢が味わえます。斜めからさす秋の陽に輝く微妙な色合いは、まさに「緑皇」の名に恥じません。シャキッとした着心地も絶品です。
特筆すべきは、意匠へのこだわりです。
絹の高級感をさらに高める内ポケット付きの上下総裏仕立て。さらにズボンの裾はタックをつけて、上品に絞ったボタン留仕様です。お好みに合わせて裾幅を二段階に調節できますから、足元のシルエットはいつもすっきり。最高級の反物にふさわしく、意匠の隅々まで心を配って仕上げています。
リバーシブル作務衣
“一粒で二度おいしい”そんな作務衣を創りたい。
例えば、ひとつのこの世の中、男性ばかりだと荒々しい。かといって女性ばかりでもたおやか過ぎる。両性あってこそ、ひとつの世界が相成り、人生の様々な営みが大いに楽しめるというもの。
陰陽、和洋、静動しかり。二つがひとつと成ってこそ、またひとつば二つの悦を得てこそ、そこに妙味が生まれるというものです。ならば作務衣にも、一着を二度楽しめる何か工夫ができないものか。あの有名なお菓子のキャッチフレーズにもある、「一粒で二度おいしい」ような、着る方々に新しい価値観を与えるようなものを、ぜひ創ってみたい…。
合理的なリバーシブルが着こなしを変えた
頭をひねるスタッフが、そこでふと目を留めたのが、洋装の世界で確固たる地位を築きつつあるリバーシブルという考え方。ひとつの服が表裏の両方で楽しめるというこの合理的な技法なら、着る方の気分次第で着こなしが楽しめ、またお得感も増す…。これだ!ということで早速開発に着手、お洒落の季節である秋口に間に合い、革新的なリバーシブル作務衣の誕生と相成りました。
一枚の上着と二色のズボン、組み合わせはお好みで。
その日の気分やお出かけ先に応じて、茶と紺、二色のうちからお好きな彩がリバーシブルで選べる上着。それに応じて二色のズボンもご用意しました。茶に茶を合わせるのはもちろん、上着は紺でズボンを茶に…という組み合わせも楽しめるため、お洒落の選択の幅が実に大きく広がります。お洒落を機能性が革新的に進化したユニークなこの一着、多くの熱い視線を集めること請け合いです。
ガーデニング作務衣
活動する喜びが心を解き放つ。
自然を愛する喜びを見つけるためでしょうか。最近、土と緑、花々などと親しむガーデニングが人々の暮らしの中にすっかり根づいたようです。街を散策すると、庭などで緑を相手にしながらゆったりとした自然回帰の時間をお過ごしになっている方をよく見かけるようになりました。
実はこれ、自然や事象を相手に身体を動かすことにより心を開放し、精神性を高める、作務衣の“作務”にも通じるもの。単なる作業ではなく、心にくつろぎを生むための活動なのです。
そんな精神性が込められた作務衣に、活動するための喜びを謳歌することのできる新しい作務衣が生まれました。
ご近所でも評判になること請け合いのガーデニング作務衣。
作務衣の専門館として、現代のガーデニングブームを和の精神からとらえようという意欲的な開発精神が、これまでの作品にはない、“ワーキング(働く)”という視点を持った作務衣を生みことになりました。作務衣を着ることの基本、暮らしの中における、“作務”の喜びを再発見させてくれる新作の登場です。
注目していただきたいのは、普段の生活の中で体を動かすさまざまな場面を想定して付加された、その機能性の豊かさ。水を弾く撥水加工、肘と膝部分に意匠されたキルト加工、袖のズリ落ちを防ぐゴム袖など、まさに活動するための作務衣。
地面に膝をついたり袖まくりをすることの多いガーデニングの際に実に適していますし、また洗車など水を使うワーキングも気を遣わずに進めることができます。
かといって単なる作業着に終始するのではなく、意匠の面にも充分お洒落さを盛り込み、薄いグリーンを醸した爽やかな彩とあいまって、道行く人もふと立ち止まらせる魅力を放っている点にも何卒ご注目を。
高機能メッシュ作務衣
和洋の英知の融合と進化が涼を呼ぶ
いいモノの利点は、和洋を問わず採り入れる―その当会の信条から生まれたメッシュ作務衣に、夏本番に嬉しい新たな高機能の新作が登場しました。注目の新機能とは、汗をかくと生地が肌にまとわりつくあの不快感を制するために、メッシュ素材に施した、当会初の『吸汗加工』。そのため、さらなる涼感を実現すると共に、肌の快適さをぐんと高めました。
もちろん、メッシュの大きな利点である、通気性に優れ、汗やシワ、汚れにも強く、もちろん丸洗いもOKという素材の特性による、気遣い無用の扱いやすさは変わりません。その機能だけでも、行楽などへ着てゆきたくなる重宝さを持っています。
男女別仕立ての彩りの見事さも見逃せない。
深い海のようなエメラルドブルーを思わせる男性用の彩りは、実に涼やか。また、女性用は織りの段階で黒糸を交えることにより、単調になりがちな色彩をグッと引き締め、同時に刺子のような味のある凹凸感も表現しています。お洒落具合においても、女性の優雅さを高めてくれること請け合いです。
先染サマーウール作務衣 涼彩
出合った時の彩りが、ずっと愉しめる一着!
森羅万象、モノとの出逢いは最初がすべて。“あ、いいな”と、その瞬間に思ったからこそ、手に入れたい、ずっと一緒にいたいという気持ちが湧き起るもの。時の流れの中でそれは愛着となり、モノ自体も味わいを深めていくのですが、装いの彩りなどの場合は、時間の経過と共に色あせてゆくのは如何ともし難いもの。しかもそれが、汗のために洗濯回数の多くなる夏の衣服となるとなおさらのこと。
出逢ったときの最も印象的な彩りを、いつまでもまとうことができたら…そんな想いを実現したのが、ウォッシャブル加工を施した新作サマーウール作務衣です。この加工は洗濯を重ねても色落ちしにくいというもので、それにより出逢ったときの彩りへの感動がいつまでも愉しめる、いわば「一期一会の作務衣」。
サマーウール作務衣を選んだのは、何と云っても「日本の夏にはサマーウール」という言葉が会員の方々の間に交わされるほど、今や夏の作務衣の人気の定番として押しも押されぬ看板になり、ご愛用者が爆発的に増えているからです。
大人気の一着がさらに進化。
その方々に、いつまでもサマーウールを選んだときのあのときめきを感じていただきたい…その想いが、いつまでも色落ちしない「一期一会のサマーウール作務衣」を創り出したのです。
そのために彩りも、いつまでも飽きのこない人気の彩りであるグレーを採用。もちろんサマーウール作務衣の人気の土台を支える高機能もしっかりと付加。いわく●雨や水、コーヒーも弾く強力な撥水加工で、気遣い要らず●小さく折りたたんでもシワにならない防縮・防シワ加工のおかげで旅行の際にも実に重宝●強い撚糸のクレープ糸を採用しているため、ケバ立ちを抑え、ホコリが付きにくいなどなど、その魅力はさすがと思わずうなづくほど多彩…。夏こそお洒落の通にとって、センスを表現できる季節。新作のサマーウール作務衣で存分に個性を発揮してください。
江戸の群雲絞りを再現!(1)
江戸時代に考案され大変な人気を博した染め技法
やっぱり武州藍の職人、秋元一二さんはただ者ではありませんでした。作務衣開発のため、竜巻絞り染めに取り組んでいただいた秋元さん、秘かに、もうひとつの伝統的な絞り染めに挑戦していたのです。
濃淡あり、ぼかしあり―変化に富んだ藍染模様。
それが、江戸時代に考案され、参勤交代の大名たちのお土産として欠かせないものになったほど人気を博した“叢雲絞り染”(むらくもしぼりぞめ)という技法でした。
「作務衣に合う柄じゃないと思ったけど、同じ絞り染だからやってみたということサ」と相変わらず淡々。ところが染め上がってみると、本人もびっくりの出来栄え。確かに作務衣の柄とはいえませんが、これを眠らせておく手はないということで、夏でもあることだし女性向けのゆかたに採り入れることとなりました
この絞り染の特徴は、絞り器を使うこと。12メートルもの布地を、高さ70センチほどの絞り器にぎゅうぎゅうと押し込んでシワを付けます。そのシワが細かく複雑なだけに、染め上がった模様も濃淡あり、ぼかしありと実に立体的で変化に富んでいます。
【写真】
・絽に織られた綿布地一反(12メートル)を縫い合わせ袋状にする。染めた後、この糸を支障なく抜きとるために独特の手縫いが必要。この作業を<くぐし縫い>という。
・袋状になった布地を、一反すべて木製の絞り器に押し込んでしまい固定する。この蛇腹状になった絞りが色の濃淡やぼかしを生み出すことになる。
・そのまま藍ガメで染める。染めては空気酸化という過程を15回程繰り返していく。染め上がりに糸をほどくと、右のようなみごとな<叢雲>模様が出来上がる。
森林浴作務衣 壮快(1)
心に優しい“森林浴作務衣”です。
森が歌っている。木々の間に響く心地よい自然の調べ。風が指揮者となり、葉がそよぐ。葉のさざめきが優しい木漏れ日を誘う。着るだけで森に帰る…この一着。
森をまとう、緑にひたる。
癒しの時代と云われて久しい現代社会において、装いという基本的な視点から人を癒すこと、和という身近な観点から優しさを人に与えたいという私どもの思いが、またひとつ画期的な一着を生み出すことになりました。
その名も「森林浴作務衣 壮快」。考えてみれば、装いとは人に一番近い、いわば第二の皮膚。心身に与える影響はもとより、少ないはずはありません。ならばその最も身近な存在である作務衣に、人を癒す力を込めようではないか、というのが、今回の新作の開発にあたっての基本的な考え方でした。
『透かしの美学』ここに極まる。(1)
先人の素晴らしい知恵が生み出した技を追求
「暑いからって、日陰でぐったりなんて無粋だね。粋な奴は季節を手玉にとって洒落た格好をするもんだ」と、江戸時代に一世を風靡した、ある歌舞伎役者が言ったとか。
その精神は作務衣の専門館と呼ばれる当会の創作意欲にも脈々と流れるもの。だからこそ、いにしえの時代から沢山の洒落ものたちを魅了してきた<紗>や<絽>の透かしものを作務衣に用い、『透かしの美学』と銘打って、“目で涼を楽しむ”という粋の極みを提案し続けてきたのです。
そして今回、それをさらに高めた究極の作務衣を創ってみよう、と話が進み、やるならば他とは格が違う、個性的な超一級品をということで、おっとり刀で駆けつけたのが、あの遠州西ヶ崎八代目、辻村啓介さんの仕事場でした。
着心地はもちろん、目で涼を楽しむ一級品を
当会が意気込んで八代目にお願いしたのは、『透かしの美学』の完成品とも呼ぶべき本格派の作務衣。黙って聞いていた八代目が我が意を得たりとばかりに発した次の言葉に、スタッフは胸が高鳴るのを覚えました。
「実はいま、洋装の世界でも透かしものが主流になろうとしているんダ。いわば、やっと時代の方が、伝統芸術を着る会に追いついたということだネ。難しいけど腕がなるよ」と言ってくれた八代目の笑顔、いやはや実に頼もしい限りでした。
シルクタッチ作務衣
シルクの輝きを気軽に。
確かに正絹の作務衣は憧れの先鋒。一度は袖を通してみたい。だが如何せん作務衣に馴染んでまだ間がない…という方や、絹はいいが値段がちょっと…という方に、シルクの光沢や感触がより手軽に味わえる“シルクタッチ”の新作が生まれました。
いわば、気兼ねなしに着こなせる、“シルク風のお洒落着”とでも申しましょうか。より気軽に光沢となめらかな感触を普段の暮らしの中で存分に楽しんでいただきたい…という思いで創り上げた新作です。
彩りは光沢をより美しく鮮やかに際立たせるブルー。春の清々しい蒼空をそのまま生地に仕立てたような風合いが心身をより爽やかにしてくれます。着る場面は、例えば春のホームパーティー。お客様との話題創りにも、きっと一役買ってくれることでしょう。