シルクウール作務衣と羽織(1)

絹とウールの共演が、光沢と温もり、丈夫さを生む。
陽光も新鮮に感じる初春とくれば、光沢の魅惑を放つ絹の一着は限定品開発から外せません。しかもこの時候は年賀のご挨拶やご会合など、何かとご訪問やお出かけの増えるとき。しかし、スーツや着物ではありきたりで物足りない…とおっしゃる方にも、相手先に礼を逸せず、しかも個性をきりりと放つ絹の作務衣は、若者風で言えば、超の付くお薦め品。
そこで生まれましたのが、この「シルクウール作務衣」です。今回開発にあたり、スタッフが念頭に置いたのは、絹の光沢を渋く魅力的に表現すること、そして同時に暖かさも獲得すること。そのために、天然の素材の絹に、これまた天然素材のウールをプラスすることを試みました。
それにより、適度な光沢を放ち、大人が着るにふさわしい渋く輝く絹の表情を創ることに成功。また、ウールの働きにより、この季節にうれしい暖かさも生まれ、さらに丈夫さをも得ることが出来たのです。そして、全体から漂う厳かな格調を保つよう、水を弾き、汚れを防ぐ「ミオガード」を施してありますから、より気軽に絹の魅力をお愉しみいただけます。

刺子織ブルゾン

本藍染、綿100%  作・七代目 辻村辰利
伝統ある藍染刺子ブルゾンを作る―七代目辻村辰利の新しい感覚が大ヒット。前回発表した女性用「刺子織和風ブルゾン」が好評を博しました。女性だけでは片手落ち。今回、男性用「刺子織ブルゾン」を発表いたします。
男女共に、綿100%の本藍染刺子織。藍地の刺し模様に白糸による柄のコントラストが、すっきりしたイメージをかもし出しています。裏地の中には軽量のポリエステル綿をはさみ込んでキルティング加工。さらに、袖口は毛糸のひと目ゴム編みで絞っていますので、寒い冬のお出かけには最適。ごわごわしない薄手仕上げで、写真のように袖ぐりもたっぷり。ゆったりした着用感とシルエットが楽しめます。
同素材で仕立てとデザインをたがえていますのでペアで着用してもわざとらしくなく、見る人をして品の良さが伝わります。ブルゾンと藍染刺子―和洋のマッチングですから年齢を問わず着用できます。

キルティング・ロングベスト

昔から、「伊達の薄着」とは言うものの・・・
作務衣だけでの外出は、「やせ我慢」を絵に画いたようなもの。と言って毛糸のチョッキでは、なんとも、さまにならない。そこで、登場するのが、このキルティング・ロングベスト。
作務衣の下に着て、寒さを防ぐための、やや長めのチョッキです。このごろは、家の中は、暖房が完備していて、薄着でも過ごせますが、外にお出掛けとなりますと、やはり、何か下に着なくては、寒さは防げません。といって、ラクダのシャツでは、せっかくの作務衣のお洒落が台無しです。布地は、表、裏とも滑りが良くて動きの楽なナイロンで、中の綿はポリエステルです。丁寧にキルティング加工がしてありますから、着心地は満点です。
寒い冬は、用心に越したことはありません。このベストさえあれば、お気軽に作務衣姿で外出できます。風を通さない点では、毛糸よりも遥かにすぐれていることは、あなたもご存じの通りです。

正絹玉糸紬作務衣 金茶と羽織(2)

ご訪問に羽織は不可欠。いい一着なら、なおさらです。
作務衣姿をより完璧に楽しむなら共布の羽織は不可欠。私どもではかねがね、そう訴え続けて参りましたが、おかげさまで今では古参の会員の方々はもろより、新たに会員になられた方々の間でも常識となっていると聞きおよびます。ご覧のように、羽織をまとった姿は、作務衣姿とはまた趣を異にし、一種の風格さえ感じさせるほど、折りしもお出かけやご訪問の多くなる季節。羽織をまとって訪れれば先様への礼も失わず、かつ、着る方の存在感を改めてアピールし、好感度をより高めることにもつながります。もちろん今回の新作羽織も作務衣との共布を用いた「玉糸仕立て」。お洒落な雰囲気はもとより、腰まで包み込む意匠が防寒性も高めています。また、2つのサイドポケットを設けることにより、さりげなく小物を仕舞える機能をもたせ、作務衣同様「ミオガード」加工により水や汚れも気になりません。

綿刺子織作務衣 藍市松(2)

【作務衣コミュニケーション】にうってつけの注目作!
そんな話を耳にして私どもは興味津々。これこそ「作務衣コミュニケーション」の旗印に相応しいモチーフと、創作意欲が大いに沸き立ちました。
そこで、佐野川市松の粋と意気軒昂な心持ちを作務衣にも採り入れ、お出かけの際に佐野川よろしく、行き交う人々の熱い視線を会員の方々に独り占めしていただこうと創り上げましたのが、「綿刺子織作務衣 藍市松」です。
素材は綿100パーセントで、ざっくりとした質感と着心地が人気の刺子織りにて仕立てました。その丈夫で、洒落心も効いた生地に、深く味わいのある彩りである藍を用いた市松模様を、表情豊かに施したのですが、ご覧の通りこれがまた秀逸。遥かな時を超えて、渋く、鮮やかに、着る方の個性を浮き立たせてくれます。袖を通せば気分はもう千両役者。
さて、こいつは春から縁起がいいねえ・・・などと口ずさみながら、街の視線も独り占めしに意気揚々とお出かけてください。
いいものは、時を越えて代々受け継がれます。だからこそ、歌舞伎の人気役者の名も、また彼らが着たものも支持を集め、現代に脈々と生きているのです。

綿刺子織作務衣 藍市松(1)

江戸時代の人気役者佐野川市松の意気軒昂を藍で受けとめ楽しむ。
徳川吉宗の時代に、その輝くような美貌で江戸中村座の超人気歌舞伎俳優であった佐野川市松。「市松模様」は、彼が“心中万年草”という芝居の中の小姓・粂之助に扮したときに、紺色と白色の碁盤縞を並べた模様を袴に用いたところ、その美しい姿で人気沸騰。女性たちが争って浴衣や帯に採り入れるなど、庶民の間で大ブームを巻き起こしました。
「いよっ、粋だねぇ!」大向こうから、そんな声が掛かりそうな市松の作務衣です。
この時代、歌舞伎ファンたちは、自分の好きな役者が着ていた衣装の柄を染めさせた着物を着て、自分もその役者になったような気分で、得意げに町を歩くのが流行ったそう。市松模様を揺らしながら街なかを行人々の微笑が目に浮かぶような気がします。そんな流行を創った歌舞伎役者は、いわば時代のファッションリーダーだったんですね。

ブラックウール作務衣

当会初!ウール作務衣の“黒”。遂に登場!
日本人と生まれたからには、やはり黒・・・と惚れ惚れとさせてくれるような荘厳ともいえる精神性の高さが、新春の空気を凛々しく震わせます。
袖を通せば軽く暖かく実に柔らか、静電気防止加工も施しています。
自然の恵み豊かなウールと、究極の彩り“黒”の見事な共演。
日頃のご愛顧に感謝の意を込めてお贈り致します特別企画祭。特に今回は、2000年と当会創立15周年が重なった稀有な年。特別企画作品にも一段と力が・・・と言いたいのですが、実はウール作務衣の黒でいくと決めていたのです。
それというのも半年前の夏の大感謝祭。特別企画作品の楊柳作務衣の黒が大好評、用意した200着がたちまち売り切れてしまい、お求め逃した方々はもちろん、ご購入いただいた方からも、“この次も、ぜひ黒で頼むよ”という強いご要望をいただいていたからです。
そのお約束を今回果たすことができました。黒の発するピシッとした精神性が、年頭に際して心を自然と引き締めてくれる待望の一着の登場です。

重ね織作務衣 武尊

どっしりとした質感、複雑妙味な織り。雄々しい“武士(もののふ)”を思わせる黒の彩りに、不動の存在感が漂う。
生地の表情、コシの強さ、これは何とも・・・と、新作を前にスタッフの誰もが黙って深くうなずくばかり。一年に一度あるかないかという無言の絶賛を受けた誉れ高き新作は、まず糸創りから違います。
綿とポリエステル、それぞれの素材ワタを適宜組み合わせてひとつのワタを創り、そこから二つの素材が微妙に絡み合った一本の糸を紡いでゆきます。それを綿のみが染まりやすくできている特殊な染料を用いて染め上げることにより、微妙な濃淡の表情を持つ糸を生み出すという手の込みよう。
<重ね織り>仕上げの生地をさらに手間暇かけて加工
その糸を、生地にコシと味わい豊かな表情を生み出す<重ね織り>で織り上げることにより、えも言われぬ質感と風合いを持つ生地が仕上がります。それだけでも充分な趣があるのですが、生地の表面を人為的に削り取るという、実に手間暇のかかる工程を加えることにより、霞のような「刺子柄」の風合いを創り出しました。
贅沢に手間と暇、叡智をかけたその生地で仕立てた男女別仕立の新作は、見る角度や光の加減によって表れる雅な表情がため息もの。当会きっての人気の作務衣である“きぬざしこ”とはまたひと味違った風雅さをご堪能いただける一着と相成りました。
その芸術的ともいえる風合いに加え、目が細かく詰まった重ね織りの生地は冬の作務衣に不可欠な暖かさも獲得しています。
人気筆頭の彩りを採用、新春を席捲しそうな完成度
男女別仕立ての彩りは、当会ショールームにおける「一番着たい色は?」というアンケートから採用したもの。男性用は、世知辛い世相を颯爽と吹き飛ばしたいという思いが強いのか、猛々しい武士(もののふ)のイメージを込めた“黒”が圧倒的人気。
また、女性用は、より雅な思いが求められたのか、いにしえから高貴な彩りとしてあの源氏物語にも登場する美しい紫が大人気。女性らしい優美な舟底型の袖は便利なゴム袖、またお洒落な衿の切り返しを採用し、意匠の面でも魅力的な一着です。

大島紬袴(大島紬4点セット)(2)

まさに圧倒的!作務衣上下に羽織・袴の大島4点セット。
贅を極める当会の4点セットシリーズの中においても、究極という言葉などでは追い付かない、次元を超えた最高峰、泥染大島紬の4点セットの誕生です。普段の暮らしにおいては作務衣の上下にて、深い満足感に包まれゆったりと。
また、いざ鎌倉!という時には、羽織・袴の着用にて、圧倒的な存在感を放つフォーマルに変身。折しも新年の年賀、松の内を寿ぐに最もふさわしい作品と相成りました。
人生を究めた大和男児の花道を、この一着にて、堂々とお飾り下さい。

大島紬袴(大島紬4点セット)(1)

成功者にこそ似合う大島。その逸品が作務衣にも・・・
究極の紬として名を馳せる大島。その奥深い彩りに加えて大島紬の魅力は、糸が柔らかく熟して、生地が驚くほどの堅牢性を増すことにあります。だからこそ、親から子へ、そして孫へと代々伝え継ぎ、脈々と着継がれてゆくのです。
その染めの中において、何といっても大島の代名詞であり代表格として名を馳せるのが伝統の“泥染め”です。その泥染めによる、これぞ大島!とも呼ぶべき大島紬を遂に作務衣に採用した革新的な一着が登場しました。
彩りは凛々しい黒。しかも遠目には、無地のように見えるのですが、実は近づいて見ると黒と白の織り成す微細な変化に富んだ表情が目を奪います。この細やかに凝った意匠だけでも驚きに値するのですが、さらに目を見張るのがその価格です。
通常、大島を着物で仕立てると一般的には30~40万円になることは必死。それをその半額ほどの価格でご提供させていただいているのです。これは、独自の流通システムの開発により、いいモノを抑えた価格でご提供したい・・・という心意気の賜物。
しかし、価格的にはある程度抑えたものができたとはいえ、ブランド性がらしても、着る方を選ぶ一着。故に誠に僭越ながら、この作務衣に袖を通すことはいわば『成功者の証』と云わせていただきます。満々たる自信の源は、作品をご覧いただけば深くご納得いただけるはず。この逸品に袖を通す幸せな方は、一体どなたなのでしょうか。>