ちりめん作務衣 丹後と羽織(2)

和の究極の技を作務衣に採用
「ちりめん」というと絹織物においては究極ともいうべき逸品。布地の表面を覆う独特の“しぼ”の味わいは、釣りの醍醐味が鮒にはじまり鮒に終わると言われるが如く、着物の魅力を追い求めた人が最後にたどり着くといわれるほど、和の真髄を表現したもの。
手入れも簡単、丸洗いもOK
しかし、「ちりめん」を着るとなると、どうしても気になるのが手入れの問題。雨に濡れると縮んでしまう、汚れると手入れに手間がかかる等、着るときに気を遣ってしまいます。とはいえ、作務衣自体が普段の生活に柔軟に対応し心おきなく着ていただくものである以上、高級感あふれる織りを採用した革新の一着といえ、汚れや手入れ等に懸念のあるものは作務衣とは言いがたく…。そのため、新作「ちりめん作務衣丹後」では、「ちりめん」の風合いを存分にお楽しみいただきながら作務衣の活動性も失わぬよう、素材にポリエステルを選択。ご自宅でも丸洗いできますから、悠々とその魅力をご堪能いただけます。

ちりめん作務衣 丹後と羽織(1)

心身、装い心機一転の初春にて
初陽、初荷、初筆などなど…。事の初めは清々として、心地よいときめきに包まれるもの。身を清め、泰然自若と構え、衣服を正し事に臨む。軽やかな緊張感と共に踏み出す第一歩はまさに新しい歴史の始まりの瞬間でもありますが、さてここで一考。心身の正し方は千差万別、人それぞれの思いに拠るのですが、衣服は如何にあるべきなのか。
時、まさに、この一年を精神的にも左右する年のはじめ。単に装いとひと口にいえども、その人自身の今年にかける心意気を如実にあらわすもの。折りしも。昨年盛り上がった和の装いの大ブームは今年も続き、もはや流行ではなく、完全に定着するという声がマスコミ等でも叫ばれていることはご承知の通り。“やれやれ、時代がようやく我々に追いついたか”と内心大いにご満悦の会員の方も多いことと思います。
そこで私ども伝統芸術を着る会では、「和の元年」ともいえる今、ひとえにお薦めしたいのが、和の粋を極め、そこはかとない高級感と味わい、風格を生み出した新作「ちりめん作務衣」なのです

綿刺子蜂巣織作務衣 紺

大人気の蜂の巣に新色が登場しました。
遠目には微細な表情を兼ね備えた無地かと想わせる彩りの奥深さ・・・寄れば見事な蜂の巣模様、この粋はまさに作務衣の通好み。
織りは、じっくりと時間をかけて開発にのぞんだ結果生み出された、綿との相性を重視し開発した本邦初の「蜂巣織り」。自然の造形をモチーフに、野趣豊かに織り上げた深みが、格調と個性を醸していると、登場して日も浅いながら、早くも大人気になりました。
先染による綿100%の肌触りのいい丈夫な生地に、蜂の巣が細やかに配されたような織りの意匠が施され、これまでの綿の作務衣の中でも飛び抜けた個性と野趣あふれる表情は実に見事。

正絹作務衣 濃藍

官能の絹で春を遊ぶ粋。
しっとりとした輝きが魅力の生地の王者・絹。それは大人の男の渋い色気をより引き立てる官能的な素材。柔らかな季節の中で、しなやかに遊ぶ粋がそこにある。作務衣に正絹という大胆な融合で、大ブームを巻き起こした当会の正絹作務衣の第一号。寡黙でありながら艶と粋を放つ傑作品です。
風雪に耐え、年輪を重ねた大人の男には、渋い色気と艶がある。そんな男たちだからこそ、その装いには、天然の輝きが官能的な正絹の作務衣が似合うのです。無骨者の艶と、天然の官能の輝きがひとつになり、春という柔らかな季節の中にたたずむ時、それは類いまれな粋と美学になる…。
そこでお薦めしたいのは、ご覧の「正絹作務衣 農藍」。青く深い湖面が、優しい春の光に渋くゆるやかに輝くようなその格調高い表情は、正絹と藍の出会いならでは。袖通す時。自分では気づかないその色気に集まる視線に、あなたは気づくに違いありません。

本麻作務衣

これが本麻?デニムと見まごう一着です。
ストローのような素材構造で、吸汗性と放熱効果に優れた天然素材・本麻の魅力が、デニムのような個性的な外観で愉しめる斬新な一着。
ザックリとした着心地、吸汗性・放熱効果に優れた爽やかさ、季節を堪能する作務衣通に、ぜひ一着はお揃えいただきたい素材です。
見た目は軽やかで涼やかなデニム、しかしその実体は正真正銘の本麻100%の作務衣です。縦糸にブルーを、横糸に茶を用い、デニム風に交織にて織り上げ、本麻でありながらデニムの個性を醸し出すという、かつてない本麻作務衣を開発いたしました。
二色の糸の相乗効果により、身体の動きや光の変化で微妙な彩の表情が生まれ、その印象度は変幻自在で、着心地も実に涼やか。デニムですか?いえいえ本麻ですよ。そんな会話も交わせる、愛好家としては、密かな誇りをいだき、ほくそ笑むことができる、新しい個性派をぜひお手元にどうぞ。

備長炭麻混スラブ作務衣(2)

エコロジーな時代を受けて、身体に優しい作務衣が誕生・・・
古き佳き部分は残しながら、時代と共に作務衣も生活環境の変化などに合わせて変わらなければならないという“作務衣進化論”を創作テーマのひとつとして掲げる当会は、早速その新素材に着目し採用を決定。紆余曲折はありましたが、ようやくのこと新作として、お披露目と相成りました。
遠目には無地、近くに寄れば身体の動きや光加減で、淡いかすり調の彩がひらめき、粋で涼やかな雰囲気を醸し出す。
備長炭の効能を存分に活かしたそのエコロジカルnあ特徴とは…●強力な遠赤外線効果により、暑い季節でもサラッとした爽快感。●汗の季節にうれしい消臭効果で、洗濯しても乾燥させれば効果回復。●マイナスイオンの効果で疲労感やストレスが解消され、精神的にも爽やかさが持続。●優れた抗菌効果により、ダニやカビの発生を抑え、清潔で安心。などなど、いいこと尽くし。
自然の力が生んだ効能の賜物を、古き佳き和の装いとして身にまとい、自然の中で作務衣ライフを味わうことの豊かな愉しさ…手放せない一着となること請け合いです。

備長炭麻混スラブ作務衣(1)

健康的な生活に必要な成分をたっぷりと含み、抗菌・消臭効果にも優れた備長炭から作務衣が生まれた!
優れた自然エネルギーを発揮する塊として、いまや社会的にもすっかり認知された備長炭の効能。臭いや化学物質などの不純物を吸着分解する浄化作用。遠赤外線によるアトピー性皮膚炎などの治癒効果への期待。新陳代謝を促進し、副交感神経を刺激して精神を安定させるマイナスイオンの増加効果など、効能の素晴らしさは枚挙にいとまがありません。
その自然エネルギーを先進技術により繊維化したのが、服飾業界でも大変な話題を集めている木炭繊維「C21NX」です。
価値あふれる究極の木炭繊維
木炭繊維「C21NX」は、熟練した職人の手によって生み出される紀州備長炭を微粉砕し、高度な技術でポリエステルに練り込み繊維化したもの。当会ではその優れた効能に注目、遂に作務衣としての商品化に成功しました。

高機能防臭立ち衿シャツ

好評の一着が、暖房での汗も気にならない防臭機能で登場!
肌着といえば、肌にじかに身につける、いわば着る方に最も近い装い。ですから、おめおめおろそかにはできません。当会ではご存知のように、実に多彩な肌着を取り揃えておりますが、それらを身に付けるか、はたまた若々しくTシャツでいくかは、皆さまのお好み次第ではございますが、大部分が隠れるからといって、適当に…というのは、せっかくの作務衣姿に画竜点睛を欠くというもの。目に付きにくいからこそ凝る、それこそ通の粋というものです。折りしも新年。新しい年は新しい肌着で迎えたい…そこで開発いたしましたのが、ご覧の「高機能防臭立ち衿シャツ」です。意匠は大正ロマンの粋で大好評の立ち衿を採用。
作務衣に合わせれば、襟元からのぞく立ち衿が、颯爽と闊歩する書生風で、実に粋な雰囲気と個性を醸し出してくれます。また、重ね着を考慮して、袖も七分袖にしてありますから、作務衣の袖からはみだすこともありません。さらに特筆は、カニキトサンを繊維に織り込み、、高機能防臭加工を施したこと。寒い冬に防臭?と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれませんが、さにあらず。暖房がかなり効いている室内では、冬でも意外と汗をかいてしまうもの。だからこそ、汗をかいても気にならない防臭加工が重宝するというワケです。素材は綿とレーヨンの混紡で優しい肌触り。肌の敏感な方も安心して着られます。

正藍染 刺子はんてんコート

火消し半纏の粋をコートにも…。作務衣との相性も抜群です。
綿100%の厚手で丈夫な生地に、1分5厘刺しという、目の詰まった刺子を施し、さらに丈夫で防寒性も豊か。それでいて肩の凝らない、軽やかな着心地の「刺子はんてんコート」です。武州正藍染めによるために、コートに仕立てた段階で軽石でウォッシュアウトしていますから、適度な色落ち具合が実にいい味わいを醸し出しています。

シルクウール作務衣と羽織(2)

完璧な作務衣姿には、共布の羽織をお忘れなく。
大人が着るにふさわしい渋い絹の光沢を持つ格調の高さ、ウールによる優れた保温性、ミオガード加工の働きが創る気遣い無用の着こなし…。新作「シルクウール作務衣」の魅力は、前回のご説明である程度はご理解いただけたかと思います。しかし、これまで私どもが力説し、おかげさまで会員の皆さまからも大きなご賛同をいただいております、「完璧な作務衣姿には、共布の羽織を」という信条からすれば、作務衣だけでは魅力不足。しかも、前述しましたとおり、お出かけの多くなる時候、羽織はますます必需品…というワケで、この作品にも共布の羽織を開発致しました。素材は作務衣同様、絹とウールの共演。ちょっと厚手に仕立てましたので、保温性も高く、寒さの中でも凛々しい立ち姿をしっかりと創ります。
もちろん、ミオガード加工により、気遣い無用で作務衣姿がお愉しみいただけます。作務衣・羽織ともに、横糸に焦げ茶、縦糸にはグレーという2本の色違いの糸を採用。その糸と織りの相互作用により、パッと見にはグレーなのですが、光の加減や身体の動きにより実に微細な彩が生まれるのです。