「カルサラ楊柳作務衣 光雲」開発秘話

作務衣ブームは、癒しを求める世相の流れ
いま、作務衣が静かながらも確かなブームを呼んでいます。ご承知の如く、如何せん心すさむ世相。人々は物欲ではなく、“心身を癒してくれる何か”を求めているのが実情です。
それは直接素肌を覆う装いにも及ぶことは必定。
「心の書斎」と呼ばれ、着るだけで心身を大らかに解放してくれる作務衣が人々を魅了しているのは、その素朴な着心地や意匠はもとより、忘れかけていた寛ぎを呼び戻し、新しい自分、そして新しい暮らしの慶びを発見させてくれる精神性があるからなのです。
その人気を単純に“ブーム”と呼ぶと、何やら軽々しい気がしますが、当会が16年目へと踏み出そうとしている今を考えると、その符号には何やら因縁めいたものを感じる気がします。
いわばこれは作務衣の精神性を尊び、その普及に努め、人々に慶びを広めるという、当会の初心へ還ること。おごることなく己を律すること。“作務衣のある暮らし”の提唱を再確認せよと、作務衣が私どもに伝えているような気がするのです。
“初心忘れるべからず”。だからこそ私どもは、この新年度より「作務衣元年」というテーマを掲げ、基本を鑑みながらも、これまで当会を支えてくださり、叱咤激励、鼓舞してくださった作務衣同好の士の方々へ、より新しい慶びをお送りすることに誠心誠意尽力することを誓ったのです。
その顕著な表れが、16年目初の新作、「カルサラ楊柳作務衣 光雲」なのです。

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