素朴な一葉が真紅で粋を誇るように…その主張の一着が、人の心を彩る。
焚き火、懐炉、鍋…いやはや暖かさが恋しい季節になりました。それは装いの方にも如実に現れるもの。
「作務衣で季節を楽しむ」というテーマを掲げる私どもでも、冬でも暖かな作務衣さえあれば季節をご堪能いただけるという信条のもと数々の暖ったか作務衣を生み出し、そしてこの冬も新作の開発に取り組んで参りました。
しかし、ただ単に暖かいだけの作務衣ならよそにもある…作務衣の専門館である私どもが創るのですから、自負をも込めて、それは暖の中にも粋を極めた一着でなければなりません。その信条を創作の基本に開発は始まりました。
暖かい作務衣の素材、とくれば天然の恵み豊かな、優しい感触で心身を包み込んでくれるウールがいい。
粋=お洒落、とくれば高貴な輝きを持つ絹を素材に加えてみよう。
個性を主張、とくれば時代を反映したものでなければならないから、織りはこの秋冬に大きな注目を集めているツイードを採用しよう。
そして完成した作務衣は、黒と茶によるツイードが、お洒落さの中にも実に渋い雰囲気を醸し出す逸品に仕上がりました。
一般的なツイードよりも優しさと高貴な存在感が香りたっているのは、生地の王者である絹を15%も加えてあるからです。それにより、ツイード特有のざっくり感をお楽しみいただきながら、同時に滑らかな絹の感触と着心地の良さ、渋い光沢も味わっていただけるという贅沢を実現しています。
もちろん着心地の暖かさは言わずもがな。シルクウールが創り出してくれる温もりを友に、寒風もなんのそので、季節の散策をお楽しみいただけます。