二度染めによる彩の妙と刺子の力強さが同居した一着。
綿刺子の素晴らしさを再確認できる質感と着心地。静寂な雄々しさがあると要望の高かった「茄子紺」の彩を採用した自信作!
火消し半纏のあの力強さと丈夫さを託しました。
江戸時代、勇猛果敢な火消したちが火事現場でまとった火消し半纏には刺子が施されていました。そこには、生地の補強をするという現実的な機能性はもちろん、火に立ち向かうための力強さの強調と象徴という、精神的な意味合いも込められていたと云います。
私どもが今回の新作に託したのも、刺子本来が持つ、そんな雄々しさと力強さの実現でした。そのため彩りも、静けさの中にも逞しさが感じられると要望の多かった「茄子紺」を採用。二度染めによりさらに奥深さを醸し出すことに成功したことから、その自信と自負を込めて、作品名も剛直に、ズバリと彩りそのものを命名させていただきました。綿刺子の魅力を充分に堪能し、再確認させてくれる一着です。