春刺子作務衣(はるさしこさむえ)

春風に誘われて、うらら。
窓を開けると柔らかな風が撫でるように通り抜けてゆく。この風に誘われて外に出る。春ならではの官能的な匂いがする。すべての境界線を取り払ったみたいなぼかし絵の世界に溶け込んでゆく。こんな迷宮に身をゆだね、春うらら…。
こんな気分のときに身を包む作務衣は、少し素朴な感じのするものがいい。野趣に富み、そのくせ柔らかさを持ち、季節に合わせた彩りがあれば、とてもいい。
素朴で柔らかい春の肌ざわり…。春を意識した<さしこ>はいかがでしょうか。

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