寝せ込みから100日、すくもが巣立つ。
11月に入っても「切り返し」の作業が丁寧に続けられ、合計で22~23回位の時点までが、すくもの仕上がりの目処とされます。
そして12月。寝せ込みから数えて約100日で、ようやくすくもは仕上がります。
仕上がったすくもは、家号の印を押した「叺(かます)」に一俵あたり15貫(56.25キロ)を入れ、縄で縛り、全国の紺屋に向けて出荷されます。
こうして巣立ったすくもは、紺屋で可溶化され、阿波の藍染めとして職人だちの手により染め上げられ、多くの人々を魅了してゆくのです。
職人のすくもにかける愛情がいい藍を育む。自然と人がしっかりと見つめあう瞬間だ。