染めの名里に清流あり。織りの匠工に自信あり。
作務衣の基本、素材は綿、染めは藍。実にシンプル極まりませんが、だからこそ奥が深い。あなどれない。
そのため「伝統芸術を着る会」では16年前、創立するにあたってしたことは、まず、納得できる染めと織り処を探すことだったとか。
いい織りの里、染めの里…とくれば、生地を洗う清流が必ず一緒にあるはず。それをもとに東奔西走、全国を駆け回った結果、その法則が正しかったことを発見したそうです。
谷川連峰の峻烈な清流を利根川にいただく、埼玉北部の「武州」。
四国三郎の異名を持つ吉野川を擁する、徳島の「阿波」。
そして遠州の通り名で知られる織りと染めの重鎮、静岡の「西ケ崎」。
いずれも全国に名を馳せる染めと織りの里。その名里を作品創りの中心として、正藍染を基本に、草木染め、茶染めなど、多彩な染めに挑戦し、世間をあっと言わせた作品を「伝統芸術を着る会」が次々と発表し続けていることはご存知の通りです。