この作務衣にふさわしい際杖場所は、由緒ある旧古河庭園の洋館。
完成した「コーデュロイ作務衣」。少し緑がかったグレーに、毛羽立つ前の“王様の畝”が奥ゆかしく整列しています。はおってみると実に暖かい。二重織りから生まれたこの暖かさは、これまでのどれもと違う優しさを持っています。また一歩、当会の“暖かさ”が進化しました。
西欧生まれの布地、そして、王様の畝と呼ばれるコーデュロイ、ということから、秋号かたろぐに載せる写真は由緒ある洋館で撮ろうということになりました。
そこで、選んだ撮影場所が、旧古河庭園の中にある大谷美術館。何とかお願いしてこの館のテラスや玄関まわりを使わせていただきました。ルネッサンス風の洋館と、コーデュロイ作務衣の調和は狙い通り。ピタリと決まりました。まさに、ヨーロッパの雰囲気を持った作務衣の誕生ということでしょうか。
もう何年にもわたって当会の作務衣のすばらしさを表現してもらっている男性モデルの古谷さんも「今までにない感触と暖かさですね。どっしりとしていて小粋な感じがします」とのこと。着ることにおいて作務衣の専門家である古谷さんのこの言葉は、大いなる自信となります。
コーデュロイ作務衣の開発――またひとつ作務衣の幅が広がりました。この秋は“王様の畝”でちょっと小粋に輝いてみませんか。