たっぷりと絹を使う、刺子織りならではの質感!
絹の糸を樹木染めで先染め。タテ糸とヨコ糸に濃淡をつけて刺し子織で織り上げます。糸の濃淡が交わった存在感のある風合いはなかなかのものです。
また、余計なことかもしれませんが、刺子で織ると糸の量が増えます。
今回の場合ですと、それだけ絹の使用量が増えるということ。そのことによって絹はその優雅な輝きだけでなく、質感の豊かさももたらしてくれるのです。
喜びも哀しみも、想いを連ねそのすべてを内に包み込んだ“きぬざしこ”。このように、言葉の響きやイメージからアプローチする作務衣づくりはこれからも続けていきたいと考えています。
なぜなら、そのイメージを表現するためには、さまざまな技法を駆使したり、大胆な組み合わせを考えたりする必要があり、そのことが作務衣づくりのレベルを高めることに結びつくと思うからです。
いろいろな意味を込めて、新しい作務衣づくりの第一弾として「絹刺子作務衣」を野袴と合わせてご呈示させていただきます。