さらさらと水が流れゆく。まなざしに、得も云わぬ涼感を残して。
ふとそよいだ風に、サラサラと作務衣が揺れた。身だけではない、心にまで涼感を漂わせて。
瞬間、水に棲む魚が、閃きを上げて跳ねた。されど、かかる水しぶきも気にならぬ。逆に心地良いほどに感じるのは、まとった作務衣の技のせいか…。
光、水、装いが昇華して、さらり爽やか、夏がゆく。
雨の晴れ間にのぞき始めた陽光の輝きのごとく、着る方々の夏を、心弾む予感に満ちたものにしてくれる。今や夏の定番、サマーウール作務衣。
彩りは、萌えるような真夏の新緑に映える“しもふり浅茶”です。鮎が一年の旅を巡り、故郷の川に泳ぎ昇り来たるように、今年もまた嬉しい再開です。