五十年ぶりに復活『藍の初染めの儀式』
その2・復活した「藍の初染めの儀式」
私の先祖が藍染屋であったこともあって、不肖、私が五十年振りに、この「藍の初染めの儀式」を復活させていただきました。
文献によると、昔の「藍の初染めの儀式」の日には、日頃、藍染の布を織ってくれる農家のお嫁さんたちの労をねぎらい、甘酒をふるまったとあります。そして、その日は、みんなお休みです。
今は、正月の七日に「藍の初染めの儀式」をみんなでやっております。復活してから、もう八年になりますかね…。
でも、今年の一月七日は、大変なことになってしまいました。そう、昭和天皇の崩御の日とぶつかってしまったのです。
で、関係者のみなさんから問い合わせの電話がジャンジャン入りまして「どうなんだ。今年はどうするんだ。やれるのか?」という訳です。
で、私も困りまして、神主に相談したところ「拍手を打たなければ大丈夫」というのです。それで、例年通り「藍の初染めの儀式」を行いました。
玉ぐしを奉納して、祝詞を上げ、儀式はとどこおりなく終了しました。
熊井さん・談終了
さすが、藍を愛して止まない熊井社長。藍のルーツはもちろん、藍に関する造詣の深さには舌を巻いた。
そして、ご先祖の縁とは言え、五十年振りに「藍の初染めの儀式」を復活させた熊井社長に、藍にかける男の心意気を見た。