黒によし…茶にもよし…そして紺の改良衣にもさらによし…
改良衣とは、お坊様がお召しになる、作務衣のルーツとも言える衣です。
当会では、お坊様のご意見を採り入れ、改良衣の開発も行っております。そのお声により、この二点の袴も開発いたしました。
襠(まち)と相引を高くして、ひだを深く仕立てた「馬乗り袴」と、襠がなく両足に分かれていない「行灯袴」の二点です。
いずれも、タテ糸に絹、ヨコ糸にウールを使ったシルクウール仕立て。絹の輝きとウールの暖かさが得られ、はきやすさも格別です。
色は、いずれも二色揃え。
「銀鼠」は、墨五彩の“淡”にあたる鼠色で、またの名を“錫色(すずいろ)”とも呼ばれる気高い彩りです。
「伽羅茶」は、インド地方に産する沈香木(じんこうぼく)に因んだ暗い黄褐色の茶で、江戸中期に人気を博した彩りです。
二彩とも改良衣に合わせるにふさわしい気品と格調を持った色合いですが、特に「銀鼠」は、黒、茶、紺系の改良衣のいずれにも見事に調和します。
もちろん、「伽羅茶」の方も、袴の色としては定評のあるところ。お好みに合わせてお選び下さい。